死生学[1]

 2週間ほど前の話になりますが、書き忘れていたので、宣伝も兼ねて。このたび、島薗進先生と竹内整一先生編のシリーズ「死生学」の第1巻、「死生学とは何か」が出ました。

死生学1 死生学とは何か

死生学1 死生学とは何か

 グレニス・ハワース先生の英語の論文「英国における死生学の展開」が、(き)と(ふ)の共訳で、つまりこのブログ流に言えばKIYONOBUMIE訳ということで、収録されています。出版レベルで翻訳したのは実ははじめて。フランス語よりも英語の方が先になるとは思わなかったけど(フランス語については現在2件、ともに共訳で進行中)。
 去年の12月に原稿をいただいて、編者で師匠の島薗先生から、「ちょっと急ぐんだけど」と言われて1週間くらいで訳しました。自分が1日に訳せる限界量を知る意味ではよかったですが、結構大変でした。東大出版会でこの本を担当されている編集者の方が、とてもきめ細かな仕事をなさる方で、だいぶ助かりました。
 翻訳者紹介のところで、(ふ)が「リール第三大学大学院修士課程(マステール)(哲学科)中退」となっているのが、内輪で話題になっています。というのは、(ふ)のお父様も(学生運動のときの学生だったため)某大学の「中退」なので、「親に似る」という話。