2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

シタデルの動物園

軽い朝ご飯ならそうでもないが、昼ご飯や夕ご飯の後は、意識が少し沈んで体が重くなる。精神面では、課題が山積みに思え、しかも普段以上に手強く見えてしまう。肉体面では、一番動きたくないときだ。だが、とにかく外に出るとか、動き出してみると案外、気…

夏の課題・聖人をたずねて

7月の半ば頃、お互いに夏休みの自由研究をしよう、という話になった。何をしようかな、あれも面白そうだしこれも面白そうだと悩んだまま、8月もあっという間に過ぎ、結局例によって私は夏休みの最終週に入ってやっとテーマを限定して、ようやく手を付け始め…

書評:宗教のあとの宗教性(2)

(承前)リュック・フェリーは、自分とゴーシェの位置取りについてどう見ているのだろうか。彼は、宗教や宗教性をとらえる立場には大きく3通りあるという。――第一に、フォイエルバッハ、マルクス、ニーチェ、フロイトの線で、宗教は半ば想像的・半ば理性的な…

書評:宗教のあとの宗教性(1)

Luc FERRY et Marcel GAUCHET, Le religieux après la religion, Paris, Bernard Grasset, 2004, 144p.アラン・ルノーとの共著『68年の思想』で五月革命の思想を担った潮流を反=人間主義として批判し、ユマニスムの再定位を図っている哲学者で、教育大臣を…

第4項としてのコントの実証主義

L’esprit synthétique développe la sympathie…(総合的な精神は共感を発達させる)―Auguste Comte オーギュスト・コントは一般的に思われているよりもはるかに深い哲学者だ、とアランは言っている。実際そう言わなければならないほど、コントは誤解されてい…

寝坊してサンドイッチ

昨晩は借りてきたビデオで映画鑑賞会。ビデオの映りが悪くて、画面がモノクロのがさがさになるたびに巻き戻ししていた上に、戦争の話で悲しい映画だったので、主人公の妻ロミー・シュナイダーの美しさもさることながら、二人とも少し疲れてしまった。ちなみ…

ペライアとルプーを聴きながらお茶

リールの街中に引っ越してきて、市民図書館も近所になった。本を借りる資格はすぐに作ったが、CDやDVDも借りることができるオプションを今日つけてきた。早速いろいろ借りてきたが、そのなかでMurray PerahiaとRadu Lupuが共演しているモーツアルトの「2台の…

アリコ・ドゥ・ムトン

昨晩のおかずは、アリコ・ドゥ・ムトン。(白いんげん豆と羊肉の煮込み料理) フランス料理の原点のような、と書いてありました。 パリっ子の食卓―四季の味90皿作者: 佐藤真出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1995/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック…

窓からの眺め

窓から見る長めに飽きないようでありたいとつくづく思う。 20代の前半までは案外そういうことには平気だった。家のなかで過ごすより外を飛び回ることのほうが多かったからかもしれず、いろいろな情念が渦巻いて外界に目が向いていなくてもいくらでも時間がつ…

ボルドー近郊でカヤックを楽しむ

8月2日の早朝にリール・ヨーロッパ駅を発ち、ボルドーの知人の実家に3日間ほどお世話になった。彼の親切この上なかった案内や、ランベール家の子供たちと一緒に過ごせた嬉しさもさることながら、彼のご両親がとても暖かく迎えてくれて、私たちにとっては本当…

ボルドー近郊印象スケッチ

ボルドーのあたりに遊びに行ってきた。リールで親しくさせていただいている方が、夏休みの一部を故郷のペサック(ボルドーの隣町)で過ごすというので、双方でうまい具合に都合をつけて、そこに呼んでいただいた格好だ。 ボルドーはちょうど2年前の同じ時期…