2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

小児生体肝移植に見る現代日本人の死生観・宗教観

という研究をはじめようと思っている。自分自身、小児生体肝移植のドナーとなり、この経験は非常に個別的なものだから、胸の内に取っておこうという思いのほうが最初はむしろ強かったのだが、時間とともに、自分の経験から少し距離が取れるようになってきた…

フレッシュ・プリキュアは次週で最終回

私は自分の属する世代の割には、オタク的要素は相当希薄だと思うのだが、そんな風に思われるかもしれないというエントリー。 私がはまったというより、長女が見ているのだが、明るい「フレーシュ、フレーシュ」の歌声が「フレー、フレー」にも聞こえて、割と…

グローバル化の時代こそフランス語を

TV5が日本に上陸しそうだという記事を読んで驚き、そしてやはりちょっと嬉しくなった。 日本人が現代世界をきちんと見ていくためには、英語ともうひとつの言語が必要だろうというのが数年前からの持論。英語コンプレックスの裏返しでもあるけれど(笑)。 …

政教分離で違憲判決

北海道砂川市の政教分離訴訟、もちろんライシテの研究者として、日本宗教史をフィールドのひとつとしている者として、また宗教学に携わっている者として、どのような判決が出るか、数日前から注目していたのだが、そして鋭い洞察をしてみたり、気の利いたこ…

中等教育現場と文部官僚の行き来について

1月10日の朝日新聞の教育欄に「「こうなるはず」は通じない――キャリア官僚から中学校長に転身して」と題して、浅田和伸さんのことが取り上げられていた。文科省のキャリア官僚が、都内の区立中の校長になり、距離感を確かめながら、いい意味での試行錯誤を繰…

時差ボケと不肖の弟子

帰国してから何日か経つが、14時間の時差はきつく、夜は1時間半くらいで目が覚めてしまい、昼のシエスタが3時間くらい続く。 白水社の出版案内を見ていて、リールでの恩師ジャック・プレヴォタ先生の『アクシオン・フランセーズ』が刊行されたことを知り、早…

研究活動

ケベックに来て、ちゃんと研究活動しているのだということも書いておこう。 CEETUM(モントリオール大学連合民族研究センター)は、モントリオールに拠点を置く各大学の研究者が集い、さまざまなプロジェクトを行なう研究センターになっていて、出版物の点数…

「ル・ドゥヴォワール」紙創刊100年

ケベックを代表する「ル・ドゥヴォワール」紙が創刊100年を祝ったというのが、1月11日の同紙の一面トップを飾った。「俗」に「高級紙」と言われるもので、フランスだと「ル・モンド」に相当するものと言ってよいだろう。 一面の下に見た顔があると思ったら、…

どうぶつえん

(妻の(ふ)、長女・次女は、パパがケベックにいる間東京の実家に戻っております。)1月11日、くもり。まあちゃんかりんたんと、うちの両親、仲良しのMちゃんHちんと、大人子ども総勢7人で、上野まで。お目当ては動物園。 まあちゃんは実は動物園と縁が深…

モントリオール雑記

モントリオールに来ている。初めての街で、まだ着いたばかりだが、すでに結構気に入っている。 心配していた気温は、耐えられなくて途方に暮れるほどではない。現地に着いたらすぐに本場の耐寒のもの(上着、帽子、靴)を揃えなければだめかと想像していたが…

形だけ整えても

上京。明日からケベック。今回悩んだことにつき、相談相手になってくださった先輩にお会いする。すっかりご馳走になってしまう。ありがとうございました。 去年の政権交代は、日本の民主主義や市民の意思の成熟だとか、これで日本も二大政党制だとかマスコミ…

ICレコーダーを買う

コンピューターやAV機器の扱い方は、同世代と比較すると相当下手な部類だと思う。 某学会から、学会発表をもとにした論文を書くよう催促の手紙を郵便でもらっているのだが、そのなかにCD−ROMが入っていた。開いてみると、自分の発表を録音したものだ。そうい…

まだそわそわ

降って湧いたような話のほうに、お断りの電話をする。ちょっともったいなかった気もするが、足場を固めることが先決。ケベック行きも3日後に迫っているではないか。 今回の研究旅行では、CEETUM(モントリオール大学連合民族研究センター)を中心に、いちお…

場の空気からエイジェンシーへ

重要な決断のとき、最後は自分と言っても、その自分というのは、実はいかにも怪しい。今回のこととは状況が違うが、前にもやや似た経験があって、そのときも自分だけでは決まらなかった。状況的な自分というふうに文脈化したところで、やはりこうだろうと納…

耳が痛いような話

自己実現には、ある部分を伸ばすために別の部分を諦めるといった方向性もあれば、伸びうる可能性をできるだけ多様に繰り広げるという方向性もあるはずだ。そう考えると、外からの刺激に素直に共鳴することは、真っ当な反応であるようにも思えるが、いかにも…

新年の抱負

「人生の選択」になるかもしれないものを抱えながら年が明けた。降って湧いたような話といえばその通り。燻りや蟠りをうまく晴らし、解放していくには、新しい選択もありかもしれない。自分が通路になって、風通しがよくなるのであれば、それもよいと思う。…