2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「おくりびと」と「分有」の思考

「おくりびと」がアカデミー賞外国語映画賞を受賞した。私自身はまだ観ていないが、死に立ち会う納棺師の仕事は、必ずや「分有」の思考を展開するジャン=リュック・ナンシーの哲学と響き合うはずだ。 〈と共に在る〉の様相を、ナンシーは他人の死に臨在する…

ケベックの「倫理・宗教文化」教育

2008年秋の新学期から行なわれているケベックの「倫理・宗教文化」教育についてひとつ論文をまとめようと思っていて、この1、2ヵ月くらいケベックのライシテについて重点的に調べている。フランスのライシテとはずいぶん違う印象を受けるので、いろいろと…

ブルースの魂もユーモアだ

宗教人類学者の佐藤壮広さんが朝日の記事で取り上げられていた。リンクはこちら。 流しの講師 非常勤ブルース 大学など10校を掛け持ちし、年収は200万円ちょっと。東京都内に住む宗教人類学者、佐藤壮広(たけひろ)さん(41)は非常勤講師だ。その悲…

ユーモア、倦怠、こどもニュース

何かユーモアのあるエントリーを書きたい気分だ。最近のお笑いではドランク・ドラゴンとかアンジャッシュとか友近とかが好きだけど、近頃どうもユーモアからは遠ざかっているような気がする。 今から思い返してみると、学部生の頃はユーモアのある作家ばかり…

母親より感謝を込めて

早いもので香凜の手術から3ヶ月が経とうとしています。お陰様で、目の前で元気に手足を動かしている香凜を見ていると、あんなに大変な手術を乗り越えて命からがらのところを救ってもらったなんて信じられないほどです。つくづく医療のありがたさを感じていま…