2008-01-01から1年間の記事一覧

退院決定!!

ついに香凜が明日、手術からちょうど2ヶ月で退院することになりました。 今日の採血の値次第ということだったのですが、無事退院を認めてもらえる範囲内でした。最初の外来は31日で、教職員住宅での年越しとなりそうです。これからも落ち着かないことはある…

出口が見えてきた……?

この数日は仙台と東京を行ったり来たりしていました。今は自治医大に戻っています。この前しばらく空けたときは、香凜の体調が悪化してしまい非常に気がかりでしたが、今回は逆に素晴らしく快方に向かい、最高で1200台を記録したフェリチンの値も、1000台、8…

生後2ヶ月、2年6ヶ月

香凜は12月10日で生後2ヶ月、長女の雅恵は今日でちょうど2歳6ヶ月です。 雅恵は香凜の入院している小児病棟に入れてもらうことができません。今まで、生まれた次の日と、ヘリに乗る瞬間しか「生の香凜」を見たことがありません。この前、香凜が小児病棟の入…

大事な時

私が東京で過ごしていた週末のあいだ、香凜の体には異変が起きていました。それをリアルタイムで知ったわけではありません。週末は、採血はしても、フェリチンの値は週明けにならないとわからないという仕組みになっているからです。月曜日になって、土曜日…

フランス語教授資格取得

私は9月に3週間ほど東京に滞在し、日仏学院のDEF(フランス語教授資格)FLE(外国語としてのフランス語)の研修に通いました。これはフランス大使館が後援し、日仏学院とフランスのメーヌ大学が共同で企画したもので、日本でDEFとFLEが取得できる新しいシス…

術後1か月

手術から1か月が経ちました。肝移植後、レシピエントがたどる経緯は人それぞれで、一概に言えないのですが、それでも一般的なケースとしては、最初の1週間がいろいろあって、それがだんだん落ち着いてきて3週間くらいで退院というのが比較的多いケースの…

術後3週間−ひとつの岐路?

術後3週間を迎えました。 私は手術後はじめて電車に乗ったり、東京の街を闊歩したりして、比較的動けることがわかりました。1時間程度の学問的な発表も普通にこなすことができ、少し自信をつけました。 香凜は、外から様子を見るかぎりは、いい経過をたどっ…

シンポジウムと講演会のお知らせ(ライシテ、ジャン・ボベロ)

久しぶりに研究関係のエントリー(宣伝)です。私も少しずつ社会復帰していかないと・・・。 さて、このたび、パリ高等研究院(EPHE)第五部門(宗教学)の名誉教授でライシテ研究の第一人者、ジャン・ボベロ氏が来日し、以下の日程でシンポジウム、講演…

私は、退院

手術からちょうど2週間の今日、ドナーである私は退院することができました。術後1日目や2日目は、自分がこんなに動けないとは思わず、1週間後にはドレーン管を抜いたはよかったものの、思わぬ高熱が出たりして、物心ついてからはじめの入院らしい入院は…

術後一週間

お医者さんからさんざんおどされていた「術後一週間」をどうやら乗り切って、香凜は今日の午後、無事にICUから小児病棟に移ることになりました。 この一週間、つながった新しい(?)肝臓の経過は概ね順調だったものの、腎機能だったり感染だったり、少し気…

第一関門突破

香凜の肝移植手術は、10月27日午前9時から翌日28日の午前3時までかかりましたが、手術自体は無事に終了しました。パパの肝臓は香凜の血管と繋がって、しっかりと働き始めています。一晩明けて、現在のところ二人とも経過は順調ですが、まだ心配な数字もあり…

かりんちゃん、ヘリに乗る

今日は妻と私で、自治医大にドナー検査に出かけてきました。妻は自分の肝臓を「あげる気満々」(妻自身の言葉)で、私と適性検査の数値で張り合おうとしていましたが、私としても産褥期の相手に負けるわけにはいきません(笑)。予想通り検査は私を軸に進み…

生体肝移植への道

香凜の病気については基本的に退却戦を強いられていますが、今日はちょっとだけ希望の道が開けました。 前回のエントリーで、HARUKAさんから、ミクシィのコミュで情報が得られるかもしれないとのコメントをいただきました。早速「肝臓移植ネット」のコミュ二…

旗色悪し、希望は捨てず

我が家の次女のことですが、多方面からご心配いただきありがとうございます。 残念ながら、経過を見るに、いい方向に向かってはおりません。 経緯を簡単に説明しますと、なかなか血が止まらなく、その原因はいまだに不明なのですが、大きく言えば、凝固因子…

転院

前回のエントリーで書いたように、娘は無事に生まれはしたのですが、生後18時間くらい(?)のときに、母乳を飲んで「けぷっ」と吐いたもののなかに血が混ざっており、普通のレンガ尿と思われた尿のなかにも血が混ざっていたようで、1日経ってから周産部から…

次女誕生

2008年10月10日23時54分、2人目の子どもが仙台で産声をあげました。2722グラム、1人目よりは若干すらっとした感じの元気な女の子です。日が変わってからの更新ですが、産後の経過は順調で、母子ともに健康です。 長い一日でした。前日の検診では、子宮口がま…

近況

しばらく更新しないうちに夏が終わってしまった。 7月は上旬にひとつ残念な知らせが届き、下旬にはパソコンが壊れてしまった。修理にかかる日数は1週間くらいとあったので早速送ったが、結果丸々1か月かかってしまった。その間、前に使っていたパソコン(ME…

パワポ練習中

ちょっと用事ができて、パワーポイント習得中です。 フィールド・ワークとかならともかく、人文社会系の歴史研究、理論研究ならプレゼン・ツールに頼らなくてもよいだろうと勝手な言い訳を見つけて今まで避けてきたのですが、今回の用事はちょうどいい機会な…

死生学[1]

2週間ほど前の話になりますが、書き忘れていたので、宣伝も兼ねて。このたび、島薗進先生と竹内整一先生編のシリーズ「死生学」の第1巻、「死生学とは何か」が出ました。死生学1 死生学とは何か作者: 島薗進,竹内整一出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日:…

宗教史研究会

今度は東京で発表です。今回もコント関連なので、最近ずいぶんコントづいている感じですが。ウェーバー、レヴィナスの発表も楽しみにしています。上京時には、駒場UTCPのイスラーム理解講座にも参加する予定で、週明けにはフランス政治学の読書会です。今月…

東北大宗教学研究会

フランス滞在中の後半に体調を壊しましたが、ようやく昨日今日あたりから戻ってきています。2月頃からジムに週1か週2で通ってもなかなか痩せなかったけれども、今回の下痢で3、4キロ体重が落ちました。 さて、今週の金曜日、不定期で開催されている東北大学…

ボーヌ

シャルル・ド・ゴール空港からブログの更新です。接続は30分6ユーロ。待ち時間ができたので、まあ喫茶店に入ってちょっと高めのコーヒーを飲んだつもりで。ビジネスマンらしい人たちに囲まれながら、日記を書くなどまあのんきなものですが、それにしてもこ…

授賞式

コント賞の授賞式は、日程が二転三転した挙句、この土曜日の午前中に行なわれました。場所は、ムッシュ・ル・プランス通りにあるメゾン・ド・コント、すなわちコントが晩年を過ごしたアパルトマン。今パリのこの地区でこれだけのアパルトマンを手に入れると…

滞仏中

5月8日から2週間の滞在予定でフランスに来ています。 日本のGW明けにいざ出陣とばかりに出発したものの、フランスの暦では5月にたくさん休みがあるということが頭から抜け落ちていました。木曜日と月曜日が休み、ついでに金曜日も休むところがあったりして、…

フランスにおける宗教的事実の教育

連休中ですが、5月1日、大正大学の「世界の宗教教科書翻訳プロジェクト」の研究会で、フランスについて発表します。仮題は「現代フランスにおける「宗教的事実の教育」の背景と課題」。今年度に入ってから2つ目の研究会での発表だから、なかなかのペース…

デュルケーム/デュルケーム学派研究会

仙台もようやく桜が満開。 今日は天気もよく、近所の桜通りはとても華やかでした。 さて、今度の週末、和歌山大学で行なわれるデュルケーム/デュルケーム学派研究会で発表します。 ■第16回 デュルケーム/デュルケーム学派研究会 ■2008年4月19日(…

オーギュスト・コント賞

メールをチェックしていると、予想もしていなかった朗報が。 去年の11月末に口頭審査を経たPhD論文が、Maison d'Auguste Comte(パリのムッシュ・ル・プランス通りにあり、かつてコントの住居で、現在は研究資料館)から、オーギュスト・コント賞をいただけ…

吉田健一と森有正(辻邦生「ある試みの終り」より)

辻邦生の文章に、吉田健一と森有正を比較して論じたものがあるということは前々から知っていたのだが、はじめてその箇所を読んだ。「森有正――感覚のめざすもの」(新潮社版全集第15巻)の最後のあたりである。そこには明治以来、日本の知識人が西欧コンプレ…

死と死別の社会学(澤井敦)

澤井敦『死と死別の社会学』を読む。死と死別の社会学―社会理論からの接近 (青弓社ライブラリー)作者: 澤井敦出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2005/11/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (9件) を見る 手際のよい連続講義を聴…

コントの死者崇拝について

死生学関係で論文を書こうと思って、オーギュスト・コントについてあれこれ考えています。 彼の死者崇拝論はもっと見直されてよいのではないかと思っています。 人類教を唱えるコントは、フェティシズムに大きな意味を与えますが、これはフロイト以前のフェ…