2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

辻邦生の命日に

この前のエントリーで、10月に行われるトゥールーズでの発表に合わせ、辻邦生の文学における生と死について原稿を準備していることに触れておいた。当初はまとまりがつくだろうかと思っていたが、7月末の原稿締切に合わせて、とりあえず体裁は整えた格好だ。…

フランスにおける宗教学の制度化

半年ほど前のエントリーで、博士論文の第1章をとりあえず仕上げたというのを書いたが、それから2章、3章と書きついで、4章をとばして、5章を書いたところだ。 コントにおいて実証的な宗教研究と実証主義的道徳の構築の関心(平たく言うと科学と政治の関…

サージュ・ファム

いつだったか、妻が妊娠中、病院から帰ってきて「数日後にサージュ・ファムの人が家に来てくれるんだって」と言ったときには、思わず「サージュ・ファム?」と聞き返してしまった。「助産婦」に当たる単語だろうということは、文脈から想像がついたが、sage …

辻邦生の文学における生と死

機会が与えられて、10月上旬にトゥールーズで死生学関連のちょっとした発表をすることになっている。話としては2月くらいからあったものなのだが、ちょうど今、原稿を書いている。TPOからして、フランス人相手にライシテの話を死と絡めてするというわけには…

勝利のクラクション

クラクションの音や歓声が聞こえてくる。フランスがW杯サッカーでブラジルを下したので、街中おおはしゃぎなのだ。 今回のフランスの前評判はそこまで高くなかったのではないだろうか。スイス、韓国と引き分け、勝ち点2で予選最終戦を迎え、しかも2点差以上…