2009-01-01から1年間の記事一覧

年内授業終了、ケベック行き準備へ

年内の授業もこれで終わり。いろいろあった1年だったなあと振り返る余裕はまだないけれど、いちおう一段落。先週は後半も忙しく、折からの気候の変化で、ちょっと腰にきかけている。大事にしながら、年末年始の仕事に切り替えていきたい。 新年早々、ケベッ…

事業仕分けについて

今回の事業仕分けで研究費が削られたことについて、もちろん関心を持って推移を見ていたが、そして疑問符をつけるということは大方の研究者とだいたい同じだと思うが、有効な反対運動のための声をあげるということは、ウェブ署名というのをはじめてしたとい…

カトリックの恐ろしさ?

いよいよ師走。世間はこれからいよいよ忙しくなる季節だが、私自身はちょっと気持ちに余裕が生まれてきた。というのも、この秋は予定がいろいろ詰まっていて乗り越えられるか心配していたのだが、大きめの仕事には、いちおうちゃんと目鼻がついてきたからだ…

中外日報に

先週末の宗教法学会、無事に発表を終えることができました。「法」という言葉が入ると、なんか敷居が高いと感じてしまうところのある私ですが、割と面白く聞いていただけたようで、ほっとしています。いくつかお褒めの言葉も頂戴できて、恐縮しました。新し…

明日、島薗ゼミにて

明日、島薗進先生から、学部演習のゲスト・スピーカーとして呼ばれています。与えられている仮題(課題?)は、「フランスと日本の近代宗教史の研究に取り組んで」。元応援団長なんて紹介のされ方になっています。 学部生の頃を振り返りながら、研究経歴と現…

来週、宗教法学会にて

11月7日(土)、愛知学院大学(日進キャンパス、けやきテラス3Fけやきホール)で第59回宗教法学会が行なわれます。発表者は4人います。私も発表させていただく予定です。 午前の部(10時〜12時15分) 昭和10年代の特別高等警察と宗教 小島伸之(上越教育大学…

セリーヌ・ディオンの「闘魂は」

本務校の「言語と文化」という科目で、なんとかケベックの「インターカルチュラリズム」と「良識的な妥協」を大学一年生にもわかるように説明したいと思い、福祉系の大学なので「良識的な妥協」を障害者に対する「合理的配慮」とも絡めながら説明した。熱心…

次女は1歳になりました

10月10日で、次女は1歳になりました(後日になってからのアップですが、日付は合わせました)。 次女の命は、冗談抜きで、このブログとミクシイによって救われた部分があります。皆さんに感謝の気持ちを込めて、ちゃんと当日に記事をアップしたかったのです…

私の台風18号

木曜日は東京で非常勤のある日。台風で休講になるかもしれないと頭の片隅で思いつつも、開講されるのに間に合わないということを怖れる小心者の(⇒仕事熱心な)私は、いつもより早めに出て仙台から新幹線で上京。 大宮に着くと、在来線が全部止まっており、…

発表無事終了

日本ケベック学会の全国大会。シンポジウムには50人くらいの方が足を運んでくださり、盛況のうちに幕を閉じた。当事者の一人として言うのもなんだが、とてもよいシンポジウムだったと思う。企画者・運営者、そして聴衆の方々に厚くお礼申し上げます。 ご無沙…

日本ケベック学会にて

新学期がはじまり、早くも消耗しています・・・情けないことに。 日本ケベック学会の日程が近づいてきました。これは少しずつ用意を進めてきたので、まあ自分が最初喋る枠のぶんは開き直れば何とかなるかなと。質問や全体の議論に不安を残すけれども、それに…

秋の予定

夏の仕事は最低限こなしたつもりなのだが、本当に最低限しかこなせていない。貯金が少なくて困る。いよいよ「勉強の秋」到来であるが、乗り越えられるだろうか。。。(I)学会・研究会での発表 ・9月12日「『二源泉』以前のベルクソン哲学における宗教性」(…

ブラジルにおけるフランス年

まったく知らなかったのだが、今年はブラジルにおけるフランス年だそうで、来週のフランス・キュルチュールでコント特集をやるようだ。メゾン・ド・コントのオレリア・ジュスティさんがメールをくれた。備忘録と宣伝をかねて。 Quatre émissions radiophoniq…

博士課程の頃から職業意識を

今もけっして豊かではないが、博士課程の頃は本当に経済的に相当きつかった。その筋の人ならよく知っている、これに通ればと、いうのにも、10回ほど落ち続けた。 以下の朝日の記事を読んでその頃のことを思い出す。こういう「手厚さ」が、人文社会系の院生に…

仏検1級

ヨーロッパから戻ってくるときの時差ぼけはいつもひどいのだけれど、今回もめちゃくちゃ。今日あたりからようやく落ち着いてきた印象。 仏検1級合格の結果が届く。取るのが遅かったかもしれないけれど、履歴書を書くときの資格の欄がさみしいので一応取って…

パァパッ!

無事帰国しています。インターネットで予約したロンドンの宿はひどかったなぁ。1泊20ポンド台ならこんなものかと我慢するけど、60ポンドの価値はない。部屋は汚いし、鍵さえ閉まらない。フロントに文句言ったら、「ドント・ウォーリー」って。とにかく見てみ…

大会4日目

各言語の分科会に出る。今回の大会で初めてお目にかかった田島先生に気さくに声をかけていただいて、Japaneseというところに行ったのだが、東アジアの分科会と言ってよく、共通語は英語。もうちょっと使い物になるレベルまで英語の力を引き上げることはフラ…

大会3日目

午前中は、私たちのセッションと接点のあるロベルト・ブランカルテのセッションに出る。ブランカルテの発表は、ラテンアメリカ諸国を法制度の観点から比較して、どの国がどの程度ライシテの国と言えるかどうかを検討してみようというものだった。昨日のセッ…

発表の日

この2、3日、すっかりリラックスモードで過ごしたが、実は今日が発表なのだ。朝起きて、最後の読み直しをしながら手を入れる。忘れていることがないように、質問にも耐えられるように、仕入れておくべき情報もさらっておく。 プレナリーセッション、午前中の…

サンチアゴへ

サンチアゴ・デ・コンポステラに移動。駅からはタクシーで予約していた大学構内の寮の1室にチェックインする。大会参加の受付も済ませる。これらのことを皆Mが手伝ってくれ、心理的な負担というものがほとんどなくて非常に助かる。 その後Mが予約していたホ…

ラ・コルーニャ・レポート

そもそも私にとってラ・コルーニャは、サンチアゴ入りするための中継地にすぎないのだが、今回このルートを教えてくれた友人が、どういうところか紹介してほしいということだったので、写真日記で簡単な報告をしたい。 迂闊なことに私が予約したホテルは中心…

ラ・コルーニャ着

成田を発ち、ロンドン経由でスペイン北西の港町ラ・コルーニャに入る。現在日本からスペインまでの直行便がなく、どうやってなるべく安い値段でサンチアゴ入りできるか、旅行関係の仕事をしている旧友に聞いたら、このルートを教えてくれた。ラ・コルーニャ…

6年ぶりのスペイン、6年ぶりの友

今週は、春からの疲れが出てしまったようで、かなりスローペース。腰がどうにも重だるく、寝れない、起きれない、という状態で、マッサージに行ったら熱が出て、次の日「主治鍼灸師」に診てもらい、ようやく底を打った感がある。完全にリセットとはいかない…

国際宗教社会学会(スペイン、サンティアゴ)のために

あと1週間で出国し、10日後に研究発表をする。とりあえず最初の原稿にメドをつけたが、書きものとしてはもっとふくらませたいし、パフォーマンス性のある口頭発表としてはもっとポイントを絞りたい。 全体的なパネルのタイトルは「世界におけるライシテ進展…

学力、体力、切り替え能力、はったり力

夏休み前の授業の準備はほぼ終わり、試験問題もだいたいこんな感じにしようというのが見えてきている。今日は6月末日締め切りだった原稿をひとつ提出し、余勢を駆って、進んでいない翻訳の仕事にも手を出そうとしたが、ぐだぐだ逡巡したあげく、ほとんど進…

シンポジウム「日本の近代化」再論

今週末、日仏会館で非常に興味深いシンポジウムがある。 「「日本の近代化」再論:「近代主義」の何を継承するか?」というものだ。個人的には、このところ、フランス語で日本の近現代の宗教史(ライシテの歴史)をざっくりと巨視的にとらえるということを考…

明日上洛

一気に京都に攻め上がる(笑)というわけではありませんが、明日から1泊2日で京都に行きます。 同志社大学一神教センターの講演会で森千香子先生が発表されることになっており、オープンの講演会のあとのクローズドの研究会でコメントをする予定です。 今…

ケベックを知る1冊

フランスのライシテからケベックのライシテへと関心を広げたいと思いながらも、ケベックについてなかなか具体的なイメージを抱くことができなくて、何かよい探本がないかとしていたのだが、次のような本が出ていることを知り、早速購入した。 ケベックを知る…

fenestraeさんから

fenestraeさんからトラックバックをいただいた。3年以上も沈黙されたあとに発された最初のメッセージにおいて、その受け手のひとりとして特別な想定をしていただいているのだということ――そのこと自体は、実に嬉しい驚きで、たいへん名誉なことだとさえ思っ…

物々交換

東京の某大学での非常勤では、「近代日本宗教史」を担当しているのだが、そのちょうどひとつ前の時限には井上順孝先生がこれまた非常勤として来られていて、「日本宗教史」を講じておられる。そこで私は早めに出発して、井上先生の授業にも顔を出すようにし…