出口が見えてきた……?

 この数日は仙台と東京を行ったり来たりしていました。今は自治医大に戻っています。この前しばらく空けたときは、香凜の体調が悪化してしまい非常に気がかりでしたが、今回は逆に素晴らしく快方に向かい、最高で1200台を記録したフェリチンの値も、1000台、800台、700台、600台、400台と落ちてきて、今は300台半ばです。サイトメガロウイルスも、薬を変えた2回目のが劇的に効き、250くらいあった値が今はたったの1です。「このまま最高にうまくいけば、来週の火曜日くらいに点滴が外れるかもしれない」と先生は言います。点滴が外れるということは、病院にいなくても外来でいい、つまり退院が徐々に視野に入ってくるということです。そうなったら、これ以上のクリスマス・プレゼントはありません。
 とはいえ、一難さってまた一難というパターンがこれまで続いていますから、そこまで一気に明るくなるわけにはいきません。現に一昨日から今日までは、フェリチンの値は横ばいで、かえってCRPの値は1,40から4,69に上がってしまいました(CRP感染症の疑いを示すもの)。実は先日CTを撮ったところ、肝臓のやや右の部位の皮膚から浅いところに3cm×1,5cmくらいの水がたまっていました。これは自然に吸収されるかもしれないがわからないと言われていたものです。ひょっとしたら、ここのなかに菌がいて、悪さをしているのかもしれません。今日これからこの部位を刺して水を抜くそうです。皮膚から浅いからあまり身体に負担ではないはずといいますが、やっぱりこういう措置はかわいそうです。これですっきりしてよくなればいいですが。
 とにかく一時期よりもかなり明るい希望が見えてきました。香凜はなんか周りをハラハラさせながら、土壇場で力を見せてくれる子のような気がします。生まれたのも、10月10日から11日になろうとしているところで、平成20年10月10日の方がキリがいいなあと思っていたら、23時54分に生まれました。もう助かる望みがないと思っていたら、急展開で数日のうちに肝移植手術にまで漕ぎ着けることができました。退院も、クリスマスか年内に間に合わせてくるのではないか、といった期待があります。もちろん焦ってはいけなくて、ちゃんと元気に退院してくれれば年を越したって構わないのですけど。