おいそがし

 新学期がはじまり、毎週仙台と東京を往復しているのだが、先週、今週は週に2回往復が必要な週で、なかなか忙しくしている。授業は少しずつ慣れてきたところがあって、本務校の「言語と文化」などは思ったよりもいい反応が返ってきて嬉しい驚きを味わっている。ソシュールについてかなりくだいて話をしてきたのだけれど、ここからレヴィ=ストロースのほうにも行けそうだし、固有名における一と多というような話もしているので、社会における共生というような話にも持って行けそうだ。東京の非常勤のひとつの日本宗教史は、国家神道の諸問題に入っていて、あと3回ほど頑張ると、だいぶ見通しがよくなるはずだ。また別のところの宗教学は、宗教学が19世紀に誕生した学問ということをしつこくやっているのだけど、あと2回ほどフランスの具体的な話をしたら、マルクスフロイトとか、ちょっと自分の苦手分野にも手を出してみたい。演習「民主主義の政治哲学」は、考えてみたら自分がよくやるなという感じではじめたのだけれど、参加者に助けられながらやっている。フランスのライシテを続けて研究していくにも、アメリカのリベラリズムの動向はやっぱり押さえたほうがよいと思って勉強している。新学期がはじまるまでは、忙しいと勉強できなくなると思っていたが、授業に促されてむしろ勉強は前よりもよくできている。研究の時間を上手につくっていくのが課題。