研究会コメンテーター

 関西学院大学の「東京」丸の内キャンパスにて、デュルケームデュルケーム学派研究会。
 荻野昌弘先生のご発表「ユートピア、野蛮/原初/未開、他界――三つの異空間表現と社会学」のコメンテーターを務めさせていただく。
 社会が自己認識に至ったのは他の回路を通してだが、社会学はそのような他の回路を消失させるような形で社会の自己認識をするようになったのではないかというようなお話(だったと理解した)。私としては、ゴーシェ流の他律/自律で考えたほうがわかりやすいので、そのような単純化したコメントになってしまったかも。
 今回のお話は、世話人の先生方が、私が2年前に発表した内容からコメンテーターに選んでくださったのだと思っている。
 それを論文化したもの「デュルケムと市民宗教−−ルソーとベラーのあいだ」が、東北大学宗教学研究室発行の『東北宗教学』第5号に掲載していただけることになっているのだが、ちょうどこの研究会の前後で、初校ゲラに赤を入れていた。
 博士論文でもデュルケムは1章分扱ってはいるが、実は10年以上もデュルケムを読んできて、論文のタイトルにデュルケムを出すことができたのははじめて。
 研究会に話を戻すと、懇親会は隅田川を行き来する屋形船にて。酔いのまわりが早いような気がした。