6月13日(月)「宗教からの脱出、ネーションからの脱出」@上智

宗教からの脱出、ネーションからの脱出
――フランスのライシテ、ケベックのサバイバル――

セルジュ・カンタン教授 講演会

日時:2011年6月13日(月) 17時より
場所:上智大学10号館 B108A 教室
言語:フランス語(日本語の通訳と解説が付きます)

 セルジュ・カンタン氏は、ケベック大学トロワ・リヴィエール校(カナダ)の哲学教授。哲学・社会学歴史学そしてケベックスタディーズと非常に幅広い研究領域において、見晴らしよく奥行きのある思考を展開してきました。最近の共編著に『ケベックの近代と宗教』(Modernité et religion au Québec, PUL, 2010)があります。

 本講演では、フランスの哲学者マルセル・ゴーシェの「宗教からの脱出」という理論が、ケベック社会の近年の大きな変化をどの程度説明できるのかが問題となるはずです。それは、フランス社会とケベック社会を根幹において特徴づけているものを抽出する作業につながっています。ケベック社会には、〈普遍〉理論の〈土着〉化に際して、さまざまな葛藤があるようです。この点は、グローバルな観点からの日本社会の理解とも関係します。知的刺激に富んだ講演になることが期待されます。多くの方々のご来場をお待ちしています。

主催:上智大学国語学部フランス語学科
後援:日本ケベック学会
問い合わせ先:フランス語学科事務室 (03)3238−3744