寝坊してサンドイッチ

昨晩は借りてきたビデオで映画鑑賞会。ビデオの映りが悪くて、画面がモノクロのがさがさになるたびに巻き戻ししていた上に、戦争の話で悲しい映画だったので、主人公の妻ロミー・シュナイダーの美しさもさることながら、二人とも少し疲れてしまった。ちなみに映画のタイトルは、「Le Vieux Fusil」(邦題「追想」)、1976年、ロベール・アンリコ監督、ロミー・シュナイダーフィリップ・ノワレ主演。内容は知らずにロミー・シュナイダーを見たくて借りたのですが、時は1944年ドイツ占領下のフランス、モントーバン近くの片田舎で起こった悲劇が題材で、戦後30年経ってもドイツ軍に対するフランス人の感情はまだ残っているんだな〜という感じでした。ちなみに主演男優のノワレ氏は、なんとニュー・シネマ・パラダイスアルフレードおじいちゃんと知ってびっくり。76年のセザール賞作品賞と主演男優賞を取ってます。
そんなわけで今朝は久しぶりに朝寝坊。遅めのブランチはサンドイッチでした。さてこのサンドイッチ、この3ヶ月というもの私達の定番お昼ご飯なのです。準備はとても簡単で、レタスとトマト(今日はトマトがなかったけど)、ゆで卵をスライスしてお皿に並べ、あとはその他の具や塗るものを机の上にどんどんと並べて、バゲットパンを切って置けば、あとは各自お好みで好きなだけ中身を詰めて食べるだけ。この「どんどんと」並べた図がなかなか壮観で、本日我が家の小さい食卓に並んだものはといいますと、レタスと卵のほかに、

  • 近所のスーパー、「Match」ブランドのバター
  • マイユの粒マスタード
  • マイユのマヨネーズ
  • パトリモワーヌ・グルマンドのピクルス
  • 生ハム、ジャンボン・セック
  • ミモレット・チーズ

普段はこれにオリーブの瓶も入りますが今日はなし。今日はその他に、甘いサンドイッチ用に

も入りました。あと、肝心の、PAULで買ってきたばかりのバゲット(72サンチーム)、というわけです。
中身が一品・二品足りなかったり多かったりしても問題なし。それはそれでおいしく食べられます。私はつい具沢山がすきなので、パンにはしっかりバター・マスタード・マヨネーズと3つしっかり塗って、ピクルスとオリーブもばっちり入れて食べてしまいます。また生ハムがジャンボン・ドゥ・バイヨンヌだったり、特別おいしいゴーダチーズなんかが入れば、もう満足度100%。
並べたものはおそらくどこの家庭でも常備してあると思われるものばかりですが、この「当たり前に手に入るもの」達が、案外日々の食卓で個性を出していて、重要な気がします。日本でも作れないメニューではないですが、やっぱりバゲットのおいしさが違ったり、チーズや生ハム、マスタードの味がいまいちだったりするんじゃないでしょうか。
逆に、日本では当たり前に揃うものが、当然のことながらこちらでは揃わないわけで、一番それを感じたのは、五目御飯を作ったときでした。鶏胸肉、にんじん、しいたけ、ごぼう、たけのこ、油揚げ、こんにゃくなどを具にして、昆布だし、みりん、お醤油を加えて炊飯器に入れるだけ、なので、どの程度揃うかと思ったら、トゥールコワンのMatchで手に入ったのは鶏肉とにんじんのみ。干ししいたけ・昆布・みりん・醤油は日本から持ってきていたので、結局「三目御飯」になり、それはそれでおいしく食べられましたが。最近はワゼムのアジア食料品店に行けば、大体のものは手に入ります。でも油揚げはやっぱり見当たりません。お豆腐、ほうれんそう、小松菜、大根、などもあまり見ません。他にちょっと恋しいなと思っているのは三つ葉の香り。あとは柚子胡椒あたりかな。

*今朝のBGM* やっぱり後期のモーツァルトが好き。リールは昨晩から雨が降っていたのですが、ボロディン・トリオのピアノが心地良かったです。トリオNo.4変ロ長調KV502の3楽章もかわいかった。リール市立図書館の音楽ライブラリはなかなか優秀で、嬉し泣き;;日本の公立図書館の比じゃありません。(ふ)

Piano Trios

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