雨、時々晴れ

ここリールは天候が変わりやすく、しょっちゅう降ったりやんだりをくりかえしている。おととい、さきおとといと、時差ぼけのせいもあって夜中の3時ごろに眼が覚めると、外はかなり降っている様子だった。昨日の夜は夕方に少し降った後、夜にかけて晴れたようで、寝る前には窓越しでも星がまたたいて見えた。夜明けも夏に比べるとずいぶん遅くなったので、朝の7時前はまだ少し暗く、雨の名残で建物も道路も湿っぽく冷えて、曇天が重く、通りも幾分殺風景な感じがする朝が続く。
外出するにも傘は欠かせない。日曜の午前中には前の晩からの雨がぱあーっとあがり、10時ごろから晴天模様になってきたので、恒例のワゼムの市場までゆっくりと出かける準備をしていたら案の定また少し曇ってきた。念のため傘を バッグに入れて出かけると、まだ雨の気配はない。ワゼムに向かう途中、ガンベッタ通り沿いのインテリアショップにふっと入ったら、お店を一周して出るときにはもう外はばしゃばしゃ降っている。ワゼムから買い物を終えて帰る人々が通りを急いでいた。仕方がないから、もう少し店内をうろつくことにすると、ふと見ると入口にハロウィーングッズが並んでいる。昔変装ごっこをしたなあと少し懐かしい。日本ではあまりリアリティのないハロウィーンだけど、何だか身近に感じられたので、おこづかいでかぼちゃのキャンドル立て(1ユーロ;;)を買って帰ることにした。晩ご飯の食卓に良さそうだ。昼の長い夏から一転して、日ごとに夜の長くなるこの時期、確かにオバケたちが喜んで夜の街を徘徊しだすような気もする。小さな買い物を終えたら、雨はやんでいた。
今日はやっぱり早朝は曇っていたけれど、朝ご飯を食べ終えた頃からすっきりと晴れた。曇っているのが普通なので、晴れるという言葉がよく身にしみる。今日は風があまりないので、どうやら晴れ間が持ちそうだ。といって傘を忘れると、どこで降られるかわからない。天気雨だって、ここではよくあるのだから。(ふ)