和洋折衷・今晩の鍋

最近ワゼムのアジア食品店で、大根と白菜と里芋を買い込んできた。うれしいので毎日お鍋のようなものを作っている。私は白菜に目がなくて、お漬物でもお鍋の具でも喜んでいくらでも食べてしまうけれど、さすがに二人で一つ丸々を食べきるには数日かかっている。今日はまた「パリっ子の食卓」からアイディアを拝借して、「キャベツと豚の煮物」ならぬ「白菜と豚の煮物」を作った。オリジナルのレシピは前にトゥールコアンで一度試したから、味もやり方もわかっている。(ちなみに最近学校通いが始まったので、なかなか新しいレシピに挑戦する時間がなく、前に作ったものの変形バージョンのようなやや名付けがたい料理がテーブルに登場する機会が少し多くなった。)
骨付きの豚肉(三枚肉)を買ってきて、本に書いてあるレシピではベーコンと一緒に炒めてから煮込むのだけど、今日はポアロ葱・にんじんと一緒に水から煮て、じっくり時間をかけて柔らかくした。キャベツの代わりに白菜でも良さそうだ、と思ってこのレシピを選んだのだけど、まあポテやポトフの変形だし、いわゆる「鍋もの」だよなあとおもって、厚切りの大根も一緒に煮込むことにした。アク取りが終わったら、コショウとブーケガルニ、だし代わりのソシソン(サラミみたいな、生でも食べられる硬いソーセージ)と固形ブイヨンを入れてさらに煮込むこと約1時間。ブーケガルニの量が十分だと、煮込む間中本当にいいにおいで部屋がいっぱいになる。豚の骨が楽に外れるようになるまで煮込んだら、どっさり白菜を加え、塩も入れて蒸し煮のようにすること約10数分。私としては大満足の出来で、ほくほくしてテーブルに出したら、ダンナさん曰く「で、これは一体何料理なの?」ま、洋風鍋ものですね。「・・・大根と白菜が入るとスープがいい味になるね。」おそらくその辺りがカテゴリ的に微妙だったのかなと思いますが、まあOKだったかな。この料理だと、豚のゼラチン質のところも随分さっぱりと食べられるし、お野菜たくさんで体が暖まるのがいい。大根がひたすらおいしくて、感激することしばし。スープがたくさん取れるので、翌朝お雑炊にしてもいいし、これまたワゼムで買ってきた中華麺を茹でて、このスープをお醤油で半々ぐらいに割ったものでラーメンにしてもおいしいことを最近発見した。これまたアイディアは「パリっ子の食卓」から得たもの。(河出さん!この本文庫版で出してくれないかな!)今日は出来がよかったのか、具はみんな食べてしまったし、スープもたくさんは残らなかった。キャベツのときより出来はよかったようです。私の料理の腕も少しは上がったかな?むふん。それにしても、この手のお鍋はどんなに食べ過ぎてもカロリー取りすぎた!という感じにならないのがうれしい。というのも、ちょっとフランス料理のレシピで御飯を作ると、バターはたっぷり、生クリームたっぷりで、鳥やお肉のたんぱく質をもりもり食べて、お野菜は付け合せのゆでたもの少々、パンとワイン、しかも食後にチーズを楽しむというお決まりのパターンで、量は多くなくてもなんだかしっかりと身に付く感じがするのです。その点お鍋は最高にヘルシーで野菜たっぷり。和風だしでもブイヨンでもおいしくできるし。とまあいずれにせよ食べすぎは禁物なり。

・・・ていうか食べ物の話ばっかりで、学校の勉強に付いて行けてるのか?私。そろそろお勉強ネタでも書けばと夫曰く。近日公開予定、乞うご期待(?)(ふ)