赤ちゃんとおしゃべり

kiyonobumie2006-08-19

もう何日か前の話になるが、夫が本当に楽しそうな様子で、「今ね、まあちゃんが、デロンギ!って言ったんだよ」と言って笑っていた。デロンギ、というのは昨年の冬に私があまりの寒さに耐えかねて、実家に寒い寒いと電話でこぼしていたら、まあちゃんのおじさんにあたる私の弟が「よし、わしが買ってしんぜよう!」と言ってプレゼントしてくれた(お金を送ってくれた)、昔から愛用のオイルヒーターのメーカー名で、もちろん6月生まれのまあちゃんはまだお世話になっていないのだけれど、お腹の中にいた時は、もう毎日ママはデロンギデロンギに頼りっぱなしだったわけで、それをお腹の中で聞いてたよ!、なんてことはありえないにしても、その日は朝から8月とは思えない寒さだったから、「デロンギ!」発言は本当に、本当に可笑しかったらしい。
デロンギ」とは言わないまでも、最近のまあちゃんのおしゃべりはとてもバリエーション豊かになってきて、一番ごきげんな朝起きておむつを替えた後などは、こちらの音をある程度まねてるんじゃないか、と思うことがある。今朝などは、「あらー、まあちゃんごきげんさんだねえ。おはよう」と話しかけたら、にこにこして、「ごきげん!」と言ったような気がしたし、グランドプラスをお散歩していて、まあちゃんの頭に風がびゅーっと吹き付けた時は、「さむい!」と一声大きく叫んだような感じ。パパ曰く、このアパートが面する通りの名前、「ピュエブラ」は昨日の発言、また「パパ」はたまに言えるとのこと。音にすると、「あぶーぅ、あぐる、んがぐぅ、えあっうー、げげいぶー、あいあいあい!」てな感じだろうか。はっきりと「ことば」を話し始めるのはまだ先の事としても、何か少しずつ身につけていくに違いない。日に3、4回ぐらい訪れる、この「おしゃべりタイム」が、私たち夫婦の大きな楽しみとなっている。
私たちも感じていたことだし、フランス人の友人も言っていたが、やっぱりフランスの子供より日本の子供のほうが話し始めるのは早いらしい。母音の数や、赤ちゃん言葉の繰り返しの多さ、響きの優しさなども関係あるのだろう。赤ちゃんのあうあう言っている音も私たちは「あいうえお」で受け取るし、言葉に聞こえてしまうけれど、フランス人が赤ちゃんに話しかけるときはほとんど大人が使う言葉と同じだし、赤ちゃん言葉も多くはないらしい。私が聞いた限りでは、「アブアブ」ぐらいだろうか。ちなみにこの友人はVirginieという名前だが、小さい頃は上手く発音できず、「ニニ」という愛称だったとのこと。「はーい、まあちゃん、おんもおんもいくよー。」「のんの、きれいきれいねー。ぺたぺた、なったら、くしゃいくしゃいよー。」などの同じ意味を、フランス語で話すとなったらやっぱり、それは高速だろうし、大人と同じ言葉だろうし、音としてのわかりやすさは落ちるだろうなあ。でも、気長にやってみて、雅恵ちゃんビラング(バイリンガル)を目指すか?
ありがたいのは、こっちの人がおおむね赤ちゃん連れにとても親切なこと。街を連れて歩くのにストレスはほとんど感じない。まあちゃんを見て、多くの人が同じ事を言うのが面白い。「あらー、きれいな赤ちゃんねー。男の子?あー、女の子!髪が多いわねー。」ほとんどこのパターン。レジのスーパーのおばさんは、やっぱり同じ事を言って、うちの孫?は6ヶ月だけど髪がほとんどない、となげいていた。ほとんどキューピーちゃん。髪の色のせいもあるだろうけれど、生まれたときからふさふさなのはアジアな人種の特徴?らしい。まあちゃんは最近、ちょっとぼさぼさ気味になってきました。自分の髪をぎゅっとつかみながら一生懸命おっぱい飲んでたりします。(ずいぶん久しぶりの更新となりました。ふ)