シンポジウムと講演会のお知らせ(ライシテ、ジャン・ボベロ)

 久しぶりに研究関係のエントリー(宣伝)です。私も少しずつ社会復帰していかないと・・・。

 さて、このたび、パリ高等研究院(EPHE)第五部門(宗教学)の名誉教授でライシテ研究の第一人者、ジャン・ボベロ氏が来日し、以下の日程でシンポジウム、講演会を行なう予定です。

 なお、今回ボベロ教授を招聘しているのは、東大駒場のUTCP(グローバルCOE共生のための国際哲学教育センター)で、「世俗化・宗教・国家」の部門を担当しておられる羽田正教授が中心になっています。私自身はUTCPのメンバーではありませんが、ボベロ教授が博士論文の指導教官だったこともあり、お手伝いしています。


○シンポジウム「21世紀国際ライシテ宣言とアジア諸地域の世俗化」
 11月28日(金)15 : 00 〜 18 : 00 東京大学駒場キャンパス、アドミニストレーション棟学際交流ホール
 【プログラム】(敬称略)
 ・羽田正(東京大学東洋文化研究所)「趣旨説明」
 ・ジャン・ボベロ(フランス高等研究院名誉院長)「21世紀国際ライシテ宣言について」
 ・増田一夫(東京大学大学院総合文化研究科)「フランス流ライシテと国民統合」
 ・島薗進東京大学大学院人文社会系研究科)「日本の世俗化と宗教概念」
 ・中島隆博東京大学大学院総合文化研究科)「中国における宗教と世俗化――批判儒教のために」
 ・近藤光博(日本女子大学文学部)「インドのセキュラリズムの行方――ガンディー、インド憲法ヒンドゥーナショナリズム
 ※使用言語は、日本語・フランス語で、同時通訳がつきます。参加無料、事前登録不要です。詳細については、UTCPのホームページをご覧ください。
 http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/events/2008/11/post_32/


○ジャン・ボベロ教授講演会(連続講演、全2回)
 第1回 11月25日(火)18 : 00〜 東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーション・ルーム3
 「世俗化と脱宗教化」
 第2回 12月1日(月)13 : 00〜 東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーション・ルーム3
 「フランスにおけるライシテ――歴史と今日の課題」
 ※フランス語による講演で、参加者にはワーキング・ペーパーの日本語訳をお配りします。質疑応答については、逐語訳で通訳がつきます。本来は「若手研究者向けの講演会」という枠だそうですが、そうでない方もお気軽にお越しください。アトリエのような雰囲気かと思います。参加無料、事前登録不要です。


○イントロダクション
 さらに、今回のシンポジウム・講演に先立ち、ボベロ氏の業績を紹介する発表を行なう予定です。
 伊達聖伸「ジャン・ボベロの業績とライシテ研究のスタンス」
 11月17日(月)13 : 00 〜 14 : 30 東京大学駒場キャンパス8号館324号室


 特にシンポジウムにつきましては、多数のご来場をお待ちしています。