校正中

 あと1月ほどで、クセジュ文庫から、ジャン・ボベロ著『フランスにおけるライシテの歴史』が三浦信孝先生と私の共訳で出ます。白水社のホームページを見たら、予告が出ていました
 というか、現在、その校了が迫っていて、必死になっています。
 タイトルは正確には「フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史」で、「ライシテ」はルビです。ライシテという言葉を日本語として定着させたいという訳者の思いと、それだけでは潜在的な読者にスルーされてしまう危険があるという出版社の考えが折り合ってこうなりました。タイトルの訳語を「非宗教性」にするか「脱宗教性」にするかでも議論がありましたが、というか二転三転しましたが、結局「脱〜」になりました。本文中は「ライシテ」です。
 「ライック」、「ライシザシオン」は、巻頭にキーワードの訳語と解説欄を設け、説明することにし、「脱〜」「非〜」を併記しています。本文中は、見出し語は「脱〜」で統一し、文章の流れでどちらかふさわしいほうを選ぶということで、ある程度「脱〜」と「非〜」が混在してもかまわないということでやっています。
 編集者の方にお渡しするところから逆算してみると、ほとんど使える時間がないのですが、まだもうちょっと書き足すべきことがあります。ミスもできるかぎり根絶しなければなりません。ああ、今週の授業の用意が・・・。