物々交換

 東京の某大学での非常勤では、「近代日本宗教史」を担当しているのだが、そのちょうどひとつ前の時限には井上順孝先生がこれまた非常勤として来られていて、「日本宗教史」を講じておられる。そこで私は早めに出発して、井上先生の授業にも顔を出すようにしている。学生のなかには、井上先生の授業と私の授業と両方取っている人もいるようで、そこは気恥ずかしいような気もするのだが、ひょっとしたら「教壇に立つものだって学習者だ」ということをポジティヴに取ってもらえるかもしれないとの思いもないではない。
 前回の授業のあと、ボベロの訳書を献本したのだが、「物々交換」で、ご編著の『映画で学ぶ現代宗教』をいただいた。というか、「確信犯的に物々交換をおねだりした」というのが正確ではあるのだが。

映画で学ぶ現代宗教

映画で学ぶ現代宗教

 私自身、この本に収められている映画はあまり観ていない。ちょこちょこ観ながら、これは授業で使えるとか考えるのも面白い。