ラ・コルーニャ・レポート

kiyonobumie2009-07-26

 そもそも私にとってラ・コルーニャは、サンチアゴ入りするための中継地にすぎないのだが、今回このルートを教えてくれた友人が、どういうところか紹介してほしいということだったので、写真日記で簡単な報告をしたい。
 迂闊なことに私が予約したホテルは中心街から結構離れていたので、朝ホテルの周りを散歩したが殺風景だった。M(スペイン人の友人)とは昼過ぎにホテルで落ち合う予定だったので、それまでは仕事をすることにした。
 13時過ぎ、部屋に電話。Mからで、着いたという。早速迎え入れ、6年ぶりの再会を喜ぶ。そのままお昼を食べに街へ出ることに。移動手段はタクシーだ。道中は前回会ってから今回会うまでのことをお互いにいろいろと話す。
 こうして街の中心まで出る。中心はやはりマリア・ピタ広場だろう。マドリッドでも見たいくつかの広場を思い出す。そこから一本入ったところが気取らない感じのレストランが軒を連ねる通りで、そのひとつで海の幸を堪能することに。
 
 この地方に来たら絶対に食べるべきと言われているのが、プルポ・ア・ラ・ガリェーガ。タコのガリシア風だ。それをアルバリーニョという口当たりのまろやかな白ワインと一緒にいただく。Mはニンニク風味を利かせたソースの貝がお気に入りだったようで、よく食べていた。ししとうを簡単に炙ったものも頼んだ。そこまで辛くないのだが、たまにものすごく辛いものが混ざっているので、貧乏くじをひかないように注意。
 スペインのライシテというような話にもなる。Mは女の子の話をするときが多分一番目を輝かせるが、勉強の話でも同じくらいの熱意でついてくる。頭も非常によくて、職業を紹介しておくと実は若き弁護士なのだ。スペインでは、カトリックが国教の地位から外れた後も、カトリック教会がさまざまな特権を享受してきた。政教分離を定めた憲法とヴァチカンとの合意がほとんど同時になされており、互いに矛盾する要素が含まれているのではないかということだ。このような状況を是正するため、1992年には、政府と契約を結んだプロテスタントユダヤ教イスラーム教にも財政援助をできるようなシステムを作ったとのこと。(追記:これって、レガリスモの伝統なのかなあ、どうなのだろう。)
 昼食後、旧市街を散策する。中世風の格好をした人たちが市場を出していた。これは、夏の時期にこの地方を巡回するキャラバンだそうだ。写真の教会はサンタ・マリア教会。
 
 その後、海岸線を歩いて、ヘラクレスの塔へ。
 
 大西洋だ。天気は良かったが、アメリカ大陸は見えなかった(笑)。

 帰りはトラムに乗り、市街地に戻って、カフェのテラスでビールを飲み、それからまた散歩して、夕食は軽く生ハムをつまむような食事。この土地の名物エンパナーダ(パンにいろいろなものを挟んだもの。ここで食べたのはツナだった)も食べる。

 ガリシア地方はよく雨が降るというが、今日は非常に天気に恵まれた。気温も過ごしやすい温度で、夕方(といっても21時以降)は半袖だと少し肌寒いくらいだ。