ジャン・ボベロ教授講演会

 5月後半、ライシテ研究の第一人者ジャン・ボベロ教授が来日し、東京の複数の場所で講義・講演をします。
 招聘の中心にいるのは中央大学の三浦信孝先生で、以下のような案内をいただいています。

 laïcitéは非宗教性・脱宗教性・世俗性・政教分離などと訳されてきましたが、いまやライシテが訳語として市民権を得つつあります。ライシテは憲法原理にもなっており、フランス共和国の成立とアクチュアリテを理解する鍵です。ボベロ教授はライシテを「フランス的例外」とせず、政教関係の国際比較(日本を含む)をなさっています。
時間の許す限り多数お出かけください。

 プログラムは以下の通りです。

5月19日(水)11時「西洋におけるキリスト教社会の成立(1世紀〜15世紀)」
中央大学八王子キャンパス3号館3454(三浦信孝教授)

5月20日(木)11時「西洋におけるキリスト教社会の世俗化(15世紀〜21世紀)」
中央大学八王子キャンパス3号館3455(三浦信孝教授)

5月21日(金)13時「ケベックにおけるaccommodements raisonnables : ブシャール=テイラー報告をめぐって」
明治大学和泉校舎第1校舎4階414教室(小畑精和教授)

5月24日(月)17時「死――宗教と医学のあいだ」
東京大学本郷キャンパス法文1号館219番教室(島薗進教授)

5月27日(木)18時「第5共和政におけるライシテの変容(1958-2010)」日仏会館ホール(主催 フランス事務所Marc Humbert代表、協力 東北大学辻村みよ子教授)

5月28日(金)14時「ナショナル・アイデンティティとライシテ」
早稲田大学小野記念講堂、早稲田キャンパス27号館地下2階(フランス語教育学会講演・三浦信孝教授)

 以下のクセジュは、邦訳で簡単に入手できますので、宣伝も兼ねて。
 

フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史 (文庫クセジュ)

フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史 (文庫クセジュ)