時差ボケと不肖の弟子

 帰国してから何日か経つが、14時間の時差はきつく、夜は1時間半くらいで目が覚めてしまい、昼のシエスタが3時間くらい続く。
 白水社の出版案内を見ていて、リールでの恩師ジャック・プレヴォタ先生の『アクシオン・フランセーズ』が刊行されたことを知り、早速取り寄せる。
 

アクシオン・フランセーズ―フランスの右翼同盟の足跡 (文庫クセジュ)

アクシオン・フランセーズ―フランスの右翼同盟の足跡 (文庫クセジュ)

 どなたかが翻訳中だということは聞いていた。今の日本でそう簡単に広く読まれる本ではないかもしれないが、個人的に非常にお世話になった先生の本の日本語訳が、こうして刊行されるのはうれしい。
 それにしても、私はプレヴォタ先生を指導教官のひとりとしながら、博士論文で先生の業績を引用したのは、小さな論文1本だけという不肖の弟子なのだ。遅まきながら、邦訳を通して勉強しようか。
 なお、プレヴォタ先生は、シアンスポでルネ・レモンの秘書を務めていたことがある。レモンの数ある著作のなかには、『フランスの右翼』があって、本書の思想的水脈のひとつということになるだろう。