2009-01-01から1年間の記事一覧

ジャン・ボベロ「フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史」

ついに出ました。ジャン・ボベロ著、三浦信孝・伊達聖伸共訳、「フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史」。もうアマゾンでも買うことができるようです。 フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史 (文庫クセジュ)作者: ジャンボベロ,Jean Baub´erot,…

おいそがし

新学期がはじまり、毎週仙台と東京を往復しているのだが、先週、今週は週に2回往復が必要な週で、なかなか忙しくしている。授業は少しずつ慣れてきたところがあって、本務校の「言語と文化」などは思ったよりもいい反応が返ってきて嬉しい驚きを味わってい…

工藤庸子『フランスの政教分離』

放送大学の工藤庸子先生が、ホームページを新装開店なさった。 『フランスの政教分離』と題した抜き刷りの論文もPDFファイルで読める。 「ライシテの今」の何が問題なのかがわかるし、フランスのライシテ研究者の紹介にもなっているし、ケベックとの比較もあ…

中島敦生誕100年

本日2009年5月5日は、中島敦の生誕からちょうど100年の日に当たっている。『中央公論』の2月号には、「生誕100年の作家たちを読み直す」という企画があって、中島のほか、松本清張、太宰治、大岡昇平、埴谷雄高が取り上げられている。 中島敦について書いて…

ボロボロになるまで・・・

このGWは、たまっている仕事やら、そろそろ取りかからなければいけないことの準備やら、授業の用意やらに追われている。 たまっている仕事のうち、テーズを日本語にする作業というのもあって、これはできれば年度末までに終わらせていたかったのだが、最終章…

校正中

あと1月ほどで、クセジュ文庫から、ジャン・ボベロ著『フランスにおけるライシテの歴史』が三浦信孝先生と私の共訳で出ます。白水社のホームページを見たら、予告が出ていました。 というか、現在、その校了が迫っていて、必死になっています。 タイトルは正…

教育一色の一週間

教育色一色に染まってしまった怒涛の一週間。 いきなり週7コマ教える生活についに入ってしまった。 まったく慣れない。 東京と仙台の往復もある。 もっとも本務校のほうでは、人数が集まらずに成立しなそうなものもある。 残念なような、助かったという気持…

バタバタしています

年度末は忙しいのが普通なのでしょうが、今まで個人的にはそこまで忙しい年度末を迎えたことがありませんでした。しかし、今年ばかりは非常にバタバタしています。人事の話は水面下で何となく動いていたのですが、最終的には3月半ばの(!)人事委員会で決…

仏大統領、今年もCRIFの夕食会に

2週間前に引き続いて、この週末は「げ」のつく症状に悩まされて、1日に10回以上もトイレに通い詰めた。ちょっと原因がわからない。軽いウイルス性のものを外からもらってきたのだ、一過性のものにすぎないのだと思いたいけれども、自己免疫疾患系のものかも…

「おくりびと」と「分有」の思考

「おくりびと」がアカデミー賞外国語映画賞を受賞した。私自身はまだ観ていないが、死に立ち会う納棺師の仕事は、必ずや「分有」の思考を展開するジャン=リュック・ナンシーの哲学と響き合うはずだ。 〈と共に在る〉の様相を、ナンシーは他人の死に臨在する…

ケベックの「倫理・宗教文化」教育

2008年秋の新学期から行なわれているケベックの「倫理・宗教文化」教育についてひとつ論文をまとめようと思っていて、この1、2ヵ月くらいケベックのライシテについて重点的に調べている。フランスのライシテとはずいぶん違う印象を受けるので、いろいろと…

ブルースの魂もユーモアだ

宗教人類学者の佐藤壮広さんが朝日の記事で取り上げられていた。リンクはこちら。 流しの講師 非常勤ブルース 大学など10校を掛け持ちし、年収は200万円ちょっと。東京都内に住む宗教人類学者、佐藤壮広(たけひろ)さん(41)は非常勤講師だ。その悲…

ユーモア、倦怠、こどもニュース

何かユーモアのあるエントリーを書きたい気分だ。最近のお笑いではドランク・ドラゴンとかアンジャッシュとか友近とかが好きだけど、近頃どうもユーモアからは遠ざかっているような気がする。 今から思い返してみると、学部生の頃はユーモアのある作家ばかり…

母親より感謝を込めて

早いもので香凜の手術から3ヶ月が経とうとしています。お陰様で、目の前で元気に手足を動かしている香凜を見ていると、あんなに大変な手術を乗り越えて命からがらのところを救ってもらったなんて信じられないほどです。つくづく医療のありがたさを感じていま…

天声人語に

今日で1月も終わりだと思って、朝日新聞の1面を眺めていたら、目に何かがひっかかった。自分の名前がある。月末恒例、天声人語のその月の言葉だ。これまでは、取材を受けて掲載日を教えていただいていたので、当人としては驚かなかったが、今回はびっくり…

サルコジと市民宗教

2月3日に南山大学の「宗教と政治のインターフェイス」研究会で発表をさせていただくことになりました。ほぼ同世代ながら、フランスの都市の郊外の問題や文化的マイノリティーの問題などですでに一線で活躍されている森千香子さんから声をかけていただきまし…

「転向」ではないが……

このたび、日本初の心肺同時移植手術が行なわれたという。このようなニュースは、恥ずかしながら数か月前ならば、そこまでの関心を持たなかったはずだが、今ではつい記事を追ってしまう。すると、ネットの「関連記事」には、しっかり「生後17日で生体肝移植…

朝日新聞栃木県版の記事

朝日新聞宇都宮総局の志村記者から受けていた取材が、栃木県版で記事になりました。これで、今回のことでマスコミに取り上げられるのは一段落します。自治医大の先生方にも取材をしていて、バランスのよい記事ではないかと思います。 連携実った、生後17日…

下野新聞の記事

下野新聞の記者から、「明るい話題なので改めて」と取材を受けていたのが記事になりました。 「本当によく頑張ったね」 国内最年少の生体肝移植成功で両親(1月15日 05:00) 「『本当によく頑張ったね』と娘に言いたい」。自治医大付属病院で国内最年少(生後…

日本記録保持者

日本記録にもさまざまものがあるようで、なかにはひとりでいくつもの記録を持っているスポーツ選手や各界の第一人者もいます。けれども、普通の人にはあまり縁のない話だと思います。今回のエントリーは、はからずも自分と娘がその当事者になってしまったと…

自主隔離政策

あけましておめでとうございます。 新年は、妻と私と子ども2人、そして妻のご両親の6人で、自治医大の教職員住宅で迎えました。私以外の大人はみな風邪をひいており、香凜にうつらないか心配していたのですが、先生が「大人はマスクをして手洗いをきちんと…